前回の記事では、現代の家の性能を知ることを最初にしたと書きました。
現在、打ち合わせ真っただ中ですが、最初に家のことを把握しておいて良かったなと感じることがいくつかありました。
今回の記事ではその具体例を挙げていこうと思います。
あくまでも僕の実体験なので、参考までにどうぞ!
メーカー選びの指標になる!
メーカー選び、本当に難しいですよね。
僕もかなり難儀しました。
僕の場合は、最終的には複数のメーカーを紹介してくれるところで決定しました。
ただ、その紹介を得る際も、かなり細かく要望を聞かれました。
迷ったらどうぞ!みたいな広告を打っていたから、もっとお気軽な感じかと思いましたが、僕でも少し迷う場面がありましたねw
あと耐震や断熱・気密、換気や空調計画など、ある程度イメージできていないと、そこを質問するところから始まってしまうので時間もかかることになります。
自分の中で決まっていることを「僕はこういうのが希望です!」と言えれば、その項目はそれで終わりなのでサクサク進みます。
また、実際にメーカーさんと面談する時も、要望を伝えたときに明確に答えてくれるかも判断材料になります。
こちらが要望を出した時にズバっと回答してくれるメーカーであることが最低条件です。
回りくどいような言い方をされた場合は、なにかしら対応しづらい部分があるのかな?と感じてしまいますからね。
自分が家について知っているということは、こちらがメーカーを選べるようになるということ。
メーカーの説明ごり押しで「選ばされる」ような状態になるのは怖いです。
メーカー選びの主導権を握るためにも、家に対する知識をある程度持って臨むのが良いなと、僕は思いました!
予算調整も自分で納得してできるように!
家って、調べれば調べるほどいいものがいっぱい出てきます。
当然、全て一番いいものを選べば性能や使い勝手の面で不満がでることは少なくなりそうですよね。
逆に、奮発して採用したけど、実際住んでみたらあまり活用されなかった…ってなるとお金がもったいなく感じます。
たとえばキッチン。
僕の場合は一人暮らしです。
料理もそんなにしません。
そんな人間にキッチンだけで380万とかかける必要があるでしょうか?
相当な理由がない限り「NO」ですよねw
そのお金があるなら、同じキッチンでも掃除が楽になるとか、収納が増えるとか、そんなオプションにお金をかけたいと思います。
未来の生活ビジョンが鮮明であるほど、住宅設備の要・不要も判断しやすくなります。
削って後悔、盛って後悔することがないよう、僕は設備などもよく調べてみました。
その結果、オプションなども自信を持って判断できています!
営業トークを自分で吟味して判断できる!
営業なんで当然自社製品のいいところはグイグイ推してきます。
そして複数メーカーを回り始めると、どこへ行っても大抵はいいところをグイグイ推してきます。
そしてどのメーカーも、どの建材も、どの住宅設備もいいものに見えてきます。
こうなるともう判断できなくなりますよね。
そんな時も住宅への知識が活かされます。
たとえば「使う窓はトリプルガラスのほうが絶対にいい」という論調。
確かにいいものだと思いますが、あなたの地域で本当にトリプルは必須でしょうか?
僕の住む地域は雪は降りますが、極寒というようなところではありません。
そういったところで、コストや重さにデメリットのあるトリプルを採用するくらいなら、窓枚数や大きさを絞って対応したほうがいいのでは?と考えるわけです。
家自体の価格を上げようとしてくる営業さんもいるかもしれません。
そんな時にオススメされた商品が本当に自分に必要なものか、自分で判断する必要があります。
今の自分の生活と未来の自分の生活を照らし合わせることで判断できるようになれば、自ずと不要な出費をさけられるのではないかなと思います。
迷わず自分で決定できるようになれば、聞いたり調べたりする時間を省けるので、サクサク次の話に進めるようになります。
一発目のプランの解像度が上がる!
メーカー選びの際、複数のメーカーを回ると大抵の場合、初回もしくは二回目でヒアリングがあります。
「どういったお家を希望しておられますか?」
こんな感じの質問をされると思います。
「住みやすいお家がいいです!」なんて言われてもなかなかイメージが沸かないですよねw
住みやすさというのは人によって千差万別。
広く開放感がある家がいいのか、狭くて管理しやすい家がいいのか。
平屋がいいのか、二階建てのほうがいいのか。
間取りも人によってこだわりが分かれるポイントです。
収納が少し減ってもいいから回遊動線を作りたいのか、徹底的にスペース効率を上げて収納多めの物が目につかない家のほうがいいのか。
一回目のヒヤリングで具体的に伝えることで、最初に提案される間取りの完成度が別次元になります。
そして同じように要望を伝えることで、複数メーカーで比較しているときに、メーカーごとの差もわかりやすくなります。
ここでフィーリングが合うメーカーは、そのあとの打ち合わせもスムーズにいくのだろうと僕は感じました。
明確なビジョンがあることで、メーカー選びの際に比較検討がしやすかったように僕は思います。
要望⇔修正のやりとり回数が減る!
これはメーカーを決めてから、本格的に打ち合わせをしている時の話になります。
打ち合わせが始まると、本当にたくさんのことを決めなければいけません。
そして打ち合わせ回数というのは基本的に無制限にできるものではありません。
選択肢が多いということは、それだけ選ぶのが大変ということ。
行き当たりばったりで質問されたことに対してその場で考えるのももちろん間違いではありません。
しかし、建てる家にこだわりや希望がある方は事前にそのイメージをある程度固めておくことをオススメします。
先にも書きましたが、ヒアリングを元に出してもらったプランは大抵の場合、自分のイメージとは異なります。
どこがどうイメージと違うか、それを言葉や画像で伝えなくてはいけません。
その際におぼろげなイメージを元に話すと、次に出てくるプランもマッチしないものが出てくる可能性があります。
デザインの面で言えば、個人的にはインテリアテイストあたりは伝えられるといいと思います。
テイストというのは「モダン」であったり、「ホテルライク」であったり、「和風」であったり。
様々なテイストがあるので、気になる方は『インテリア テイスト』などで検索してみてください!
伝える方向性の数が増えるだけでも、プランのやり取りをした際に修正する回数が減ります。
解像度が高ければ高いほど、一発で希望に近いプランが提示されることでしょう。
早めに希望に近いプランをもらえたら、さらに細かいポイントを詰めることができます。
スムーズに打ち合わせを進めるだけでなく、よりハイクオリティなお家づくりができるはずです!
まとめ
理想がどんどん形になっていくのは楽しいものです。
決めることや手続きなど、大変なことが多い中では楽しいこともなくてはいけません。
自分の理想や希望を伝えた結果、間取りやパース(家の外観や内観のイメージ図)となって返ってきます。
自分の思い描いた通りのものが来た時には「おお!!」と心躍る経験ができます。
家作りではそんな体験をことあるごとにできます。
せっかく一生に何度あるかわからない家作りなんですし、楽しいイベントとして取り組んでみてもいいんじゃないかな?と思います。
家について考えるのが楽しみになれば、引き渡しの時までは間違いなく毎日ワクワクできます!
そしてうまく家作りが進めば、住み始めてからも充実した日々を送れることでしょう。
そのためにも早い段階から、建築後の生活イメージを固めて、それを元に家作りを進めてもいいんじゃないでしょうか!
ちなみに僕は明確なビジョンを持って、現在進行形で打ち合わせなどに臨んできました。
その結果、営業担当・プランナー・デザイナー全てから、「ここまではっきりイメージ持っている人はいない」と言われましたw
それと同時に「イメージが伝わるので、こちらもプランの用意がしやすい。その中で+αの提案も出しやすい」と言われました。
大枠が決まっているので、その希望に沿ったもっといい案も浮かびやすいそうです。
個人的にはサクサク話が進むので、打ち合わせ中も時間に追われることがありません。
仕事でもそうですが、焦ってもいいことないですからね。
じっくり考え、どういう生活をしたいか、そのためにどういう家にするのか、その希望をどう伝えるか。
施主がそのあたりを把握できていれば、「今回は内装を決めていきましょう。」などと言われた時に自分の希望を伝えるだけですんなり話が進みます。
余談にはなるのですが、デザイナーさんて凄いんですよ。
僕も偉そうなこと言ってますが、正直なところ伝える力はそんなにないですw
そんな僕の要望を聞いてイメージパースを出してくれたのですが、本当に頭の中のイメージを絵に描いたようなデキでした。
是非この体験をみなさんにもしてほしいので、頭の中に未来の生活風景を描いてみてはどうでしょうか?
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